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現代人の健康について考える

健康日本21と生活習慣の改善

厚生労働省によって推進されている健康日本21について、その名前よりも健康増進法について聞いたことのある人の方が多いでしょう。地方自治体レベルにおいての取り組みは具体的には健康増進法に基づいて行われていることが多く、報道においてもその名前が頻繁に飛び交ったからです。この運動の主な目的となっているのは個人レベルでの健康への取り組みを促すことであり、その意識を高めるための活動と共に、必要な情報提供が行われてきています。その背景にあるのは生活習慣病として位置づけられた多様な疾患の予防を個人のレベルで行ってもらうことで、健康寿命を伸ばして欲しいという考え方です。がんや循環器病等の重篤な疾患のリスクを高めるような生活習慣を持っている人が、その改善に取り組むことによって疾患にかからなくなることが期待されています。それにより国民の健康が増進されるとともに、高騰する医療費の削減へとつなげていくことができるのです。健康日本21の詳細については、厚生労働省や健康・体力づくり事業財団を始めとする様々なサイトにまとめられていますので、そちらを参考にして下さい。

しかし、健康日本21の運動についての意識があったとしても、実際に生活習慣の改善に取り組むのには大きなハードルがあります。これまでよしとしてきた習慣を変えていくのは難しく、誰もが実行に移せずに躊躇してしまいがちなのです。そのため、高血圧や肥満などに気づいてから生活習慣の改善に取り組む人が多いのが実情となっています。しかし、そういった状況になってしまう前に防止することがより重要なことであり、身近なところから少しずつ改善を目指していくことが大切です。