女性の痩せすぎ問題
健康日本21ではとりわけ健康寿命に注目し、国民が病気やけが、精神的な病などに苦しまずに死ぬまで健康でいられるように図っていくことを主眼としています。健康日本21においては健康にかかわるさまざまな項目を数値化し、目標値を設定して国民の健康に努めています。こうした項目の中でも、注目すべきは肥満というものです。飽食の現代においては、暴飲暴食や不規則な食生活による肥満が横行してしまっています。肥満は高血圧や高脂血症などのさまざまな病気の引き金となりかねず、病気の温床となるものです。そのため、肥満を解消することこそが健康寿命を少しでも延伸させる大きなポイントとなります。
しかし一方、とりわけ女性に多いのが痩せすぎという問題です。現代女性には痩せている女性に対する憧れのようなものが強くあり、そうした審美観が過度に働いてしまった結果、スリムな体型を維持することにとどまらず、過剰なダイエットを続けたことによって健康日本21で定めているような健康的な標準体重を大きく下回ってしまっている女性が増えているのです。肥満が健康被害をもたらしやすいものであるのと同じで、痩せすぎも特に女性にとっては重大な病気を引き起こしてしまうきっかけとなることがある一種の病気です。痩せすぎは、女性にとって大切な女性ホルモンのバランスを失することにつながり、生理不順や睡眠障害、食欲不振などを引き起こしてしまうことがあるので、注意が必要なのです。